ISSUE 1 ビールと、地元。

僕が地元で働くと決めた理由

生まれ育った横浜で働きたい。そんな思いを実現させたひとりの青年に会いに行きました。

働くなら横浜。
その思いだけは揺るがなかった。

社会人8年目。「ようやく仕事でやれることの幅が広がってきた。でも、まだまだ勉強中。一日ひとつは新しい発見があります」。爽やかな笑顔で仕事について語る吉際彰人さん。キリンビール横浜工場の醸造エネルギー課で働く29歳の青年だ。生まれも育ちも横浜で、短大に進学する際も、この地を離れる選択肢はなかったという。「働くならこの土地で生まれた企業がよかった」とまっすぐな目で語る彼に、その理由を聞いてみた。

横浜生まれの企業と、
横浜生まれの自分。

醸造エネルギー課の仕事は、醸造工程が正常に稼働しているかを24時間体制で見守ること。

吉際さんの入社は2008年。短大の就職課でキリンビール横浜工場の求人を知り、すぐにエントリーを決めたという。「"何がしたいか"というより、"どこで働きたいか"のほうが思いとして強かったんだと思います。働くなら、生まれ育った横浜。せっかく横浜で働くなら、僕と同じようにこの土地で生まれた企業。そう考えていくと今の仕事はぴったり。第二候補、第三候補を考える際も、横浜生まれの企業という点にはこだわっていました」

勤務は3チームのローテーション。絶え間なく稼働し続ける醸造工程をチーム体制で管理する。
醸造エネルギー課には横浜の海のきらめきを描いたタペストリーが。横浜のことを身近に感じながら働ける。

地元に貢献したいという率直な思い。

単に横浜勤務ということでなく、企業が横浜で始まったことにもこだわる吉際さん。そこには仕事=土地への貢献という確固たる思いがあった。「例えば東京には仕事がたくさんありますが、僕が横浜以外の場所のために働く理由は見つからないんですよね。どこかの土地で働いて、その土地に少しでも貢献できるのだとしたら、やっぱり自分が生まれ育った場所がいい」。その言葉には、キリンで働いているという感覚より、横浜で働いているという感覚のほうが強いように感じられた。もし転勤を通告されたら? という質問には笑いながら「困る!嫌です!」と率直なリアクション。「横浜って海もあって、山もあって、都会もある。街と自然のバランスがちょうどいいんです。だから本当に、一度も地元を出ようと思ったことがないんですよね。自慢の地元だと胸を張って言えます」

酵母は生き物。
同じ日は一日たりともない。

担当するのはろ過の管理。入社してからずっとこのセクションに勤務している。

吉際さんが今、任されているのは、醸造エネルギー課にある4セクションのうち「ろ過」を管理する仕事。仕込担当、発酵担当、ろ過担当、そしてそれらを支えるエネルギー担当があり、4つの担当者がバトンを渡すように仕事を受け継いでいき、ビールが完成する。「ビール醸造は24時間365日稼働している。何も工程がないということが基本的にないんです。ここまで進んでいるだろうと思ったら進んでいなかったり、逆に驚くスピードで進んでいたり。機械制御されているとはいえ、ルーティーンワークはひとつもない。日々勉強です」

自分が思い描いた通りに、無事に一日の仕事を終わることが一番のやりがいだという。

工夫をしながら仕事をする
おもしろさ。

そんな吉際さんも研修期間中は他の課に興味があったという。例えばパッケージ課はろ過されたビールが流れてきて、缶や壜に充填し、それを梱包し、出荷するのが仕事。最終製品の製造という分かりやすいビール工場のイメージに憧れを抱いたこともあった。「でも配属されたのは醸造エネルギー課。最初は何をする仕事なのかさっぱりわかりませんでした。
次第にわかってきたのは、ろ過はお客様に届くビールを仕上げる最終工程だということ。最高品質に仕上がるように、日々変化する状況の中、状態を見ながらトラブルを回避したり、適切な対応したりと、工夫しながら仕事ができるのがやりがいです」

仕事終わりは
短大時代を互いに知る先輩と。

仕事終わりに飲んで帰ることも多い。この日向かったのは居酒屋「魚河岸」。

醸造エネルギー課には吉際さんと同じ短大を卒業した、ひとつ年上の先輩がいる。2007年入社の池崎泰介さん。彼もまた神奈川県出身だ。葉山で生まれ、幼少期を海外で過ごすが、その後はずっと横浜在住。二人はときどき仕事終わりに、工場がある生麦駅周辺の居酒屋へ飲みに行く。気心知れたサシ飲みに混ぜてもらうことにした。

居酒屋『魚河岸』は醸造エネルギー課の行きつけでもある。課の飲み会を開くことも。
魚が美味しいのもこの土地ならでは。「築地より安くて旨いよ!」といつも意気のいいご主人。

地元への愛が仕事の原動力になる。

同じ神奈川県出身でも、吉際さんと池崎さんとでは地元への思いは少し異なる。池崎さんは、「横浜は大好きな場所。でも転勤で知らない土地に行くのは楽しいだろうし、今より自然が豊かな土地なら、横浜を離れて暮らしてみるのもひとつの選択肢だと思う。」という。それを聞いて「本当に!?」と目を丸くする吉際さん。この揺るぎない横浜愛はどこで培われたのか。「僕は昔から横浜ベイスターズファンですし、お昼の弁当には崎陽軒のシュウマイが必ず入っています(笑)。こうして質問されるまで漠然としか分かっていなかったけれど、横浜という土地に愛着があるんだと思います」

自分が生まれ育った地元を愛し、その愛情を原動力として仕事に打ち込む。それは大きなパワーとなって、その人を支えるのかもしれない。吉際さんの前向きな笑顔にはそんな揺るぎない強さがあった。「だから今、47都道府県の一番搾りプロジェクトが始まってすごく嬉しいんです。自分のつくったビールに"横浜"の文字が刻まれているんだから、旨くないわけないですよね。自分の地元で働くことにしてよかったと、改めて思っています」

仕事仲間と一緒に
一番搾りで乾杯しませんか?

自分の地元について考えてみたり、同僚の地元について話を聞いてみたり。そんな時間が仕事へのやる気を高めてくれるかもしれない。仕事終わりのそんな時間にキリンの一番搾りで乾杯を。

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